母乳の飲ませ方


赤ちゃんが深く乳房を口に含め、吸てつ圧が乳腺にしっかり届くような飲み方をしてくれると、乳汁を飲みとってもらえます。浅い含み方になると、あまり飲みとってもらえず、更に、乳頭亀裂や水疱などのトラブルになります。

乳房の形に合った飲ませ方

出産院では、授乳時の抱っこの容易さから、横抱きを練習する場合が多いですが、横抱きが向いているお母さんは、実際は多くありません。

乳腺の7割程度は、乳頭から半径7~8センチの辺りに集中しています。この部分の縦径と横径のバランスによって、くわえさせ方を考えます。

横径が大きい場合は、赤ちゃんの上唇と下唇が縦方向になるようにくわえてもらうと、容易に深くラッチオンできます。抱き方としては、縦抱きかそれに準じた抱き方になります。

縦径が大きい場合は、横抱きで容易にラッチオンできます。

赤ちゃんの抱き方では、赤ちゃんが口から乳房に近づけるように、赤ちゃんの顎と胸が少し離れた支え方をすると、深くラッチオンできます。更に、乳房の支え方では、乳頭を赤ちゃんの鼻の方に向けて支えると、深く舌の上に乗せることができます。

乳房にしこりがある場合は、しこりの方向と赤ちゃんの口の縦方向が一致するようにすると、よく飲みとってもらえます。

文章で母乳の飲ませ方を説明するのは結構難しいのですが、当院ではこのような視点で授乳方法を確認し、自力でできるようにお手伝いしております。


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